
「目標の道において、
手を抜いてはいけません。
私たちの脳は、自分が手を
抜いたことに気づいており、
いつまでもそれが残ります。」
(ミハイ・チクセントミハイ 心理学者)
スポーツのトレーニングにおいて、
指導者やコーチの見ていないところで
巧妙にサボる人がいます。
それでいて指導者やコーチの見ている前では、
やる気のある振りをしてアピールします。
自分では賢く立ち回っているつもりなのかも
しれません。
しかしそういうのは「賢さ」ではなく
「小賢しさ」と言います。
小賢しさは文字通り小者の知恵です、
小者ゆえに大局観に立つことができず、
目先の利益を追って汲々としてしまうのです。
こうした小者に限って、大会当日には
人が変わったように「本気」になります。
しかし本番で急に慌ててみても、後の祭りです。
なぜなら彼らには、大一番で
根底から自分を支えてくれる
「自信」が欠如しているからです。
これまでさんざん「小賢しい」振る舞いを
続けてきた小者であることを、
誰より自分がよく知っています。
まさに「後悔先に立たず」なのですが、
大局観を持たない小者にはそれが分からない
のです。