言葉は人を選ぶ

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「『がんばらなくてもいい』
という言葉は、がんばって、
がんばって、がんばって、
その果てに疲れ切って
しまった人に投げかける
言葉である。
自分の許容以上のことを
しようと思って、
がんばりすぎてへとへとに
なってしまった人に贈る
言葉である。
周囲の期待に応えようと
するあまり、やりたくない
ことをやっている人に
アドバイスする言葉である。」

 

(戸田智弘 教育者)

 

この世には、一つの事象についてまったく
正反対の内容で形容した言葉が存在します。

たとえば、拙速を戒める
「急いては事をし損じる」という
言葉がある一方で、
「思い立ったら吉日」のように
即断即決を促す言葉も存在します。

どちらが正しくて、どちらが間違っている
というわけではありません。

それぞれに相応しい「時」と「場所」と
「人」が存在する、というだけのことです。

さて、最近は「がんばらなくていい」とか
「そのままのキミでいい」などのように、
耳障りのいい言葉が流行りです。

この言葉にも、当然相応しい「時」と
「場所」と
「人」が存在します。

人並み以上にがんばっている人がいて、
へとへとに疲れ切っている姿に対して投げかける
言葉としてはベターです。

しかし、およそ努力らしい努力をして
こなかった人が、
自己弁護のために
利用すると、たちまち人を堕落させる
悪魔の言葉に早変わりしてしまいます。

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