無用の用

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「人間生活にはムダな
ものがかなりあるが、
そのムダなもののために
情緒が生まれ、
うるおいができ、
人の心がなごむような
ものがある。」

 

(遠藤周作 作家)

                   

 

熱に浮かされたように「効率化」「生産性」
追い求めてきたのが、私たち現代人です。

しかし、「効率化」「生産性」を極限まで
追い求めた先に幸せが待っているかどうかは、
はなはだ疑問です。

なぜなら、私たちにとっては
「生産的」な時間よりも、
ダラダラと何も生み出さない時間の方が、
はるかに大切だからです。

 

書籍を例に考えてみましょう。

「生産性」「効率化」だけを基準に
本を選ぶならば、エンタメ系の漫画や小説
などは論外です。

とすれば、本屋さんに並んでいるのは、
ガイドブックや専門書など、実用的な書籍ばかり・・・。

考えるだに、おぞましい光景です。

「人は皆、有用の用を知りて
無用の用を知るなきなり
(人は、すぐに役に立つものばかりを追い求めるが、
一見役に立たないものの価値にはまるで気がつかない)

とは、中国の思想家、荘子の言葉です。

まるで、今日の人類を予見していたかのようです。

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