
「いい手本を示そうと
する者は、
自分の徳に微量のバカげた
ところを添えなくてはならぬ。
すると人は見習って、
同時にその模範を眼下に
見下ろす。
これが、人の好むところ
である。」
(ニーチェ 哲学者)
世の中の99%の人は、
「自分のことを少しでも賢く見せよう」
と躍起になっています。
1%の人だけが、ほんのちょっと
ボケたふりをして、「バカに徹する」
ことができるのです。
「本当のバカ」と「バカに徹する」ことは
一見同じに見えます。
しかし、その内実は「月とスッポン」です。
賢く見せようと頑張るのが、「本当のバカ」。
ボケたふりをしようと頑張るのが、
「バカに徹する」人です。
つまり、ベクトルの向きが180度違うのです。
人は、無意識のうちに自分のコンプレックスを
覆い隠そうとします。
99%の賢ぶる人たちは、
自分に実力が備わっていないことなど
百も承知です。
持っているのは、不当に高いプライドだけ。
一方、1%の人々には実力に裏打ちされた
余裕があります。
だから、進んでボケたふりができるのです。