
「人生の真実とは実に面白くて
不愉快で、魅惑的であり恐ろしく、
おまけに甘くて苦いもの。
そしてこれがすべてなのだ。」
(アナトール・フランス 詩人)
一言でいうと、「人生とは矛盾に満ちている」
ということです。
ニュースを見ていると、インタビュー映像で
こんなコメントをよく目にします。
「あんなにいい人がこんな怖ろしいことをするなんて、
とても信じられない。」
残念ながら、この言葉の主は、人間というものが
まったくわかっていません。
「光と闇」を等しくたずさえながら、
その時々でいずれかが表面化する。
それが、人間という生き物なのです。
「勧善懲悪」の時代劇ほど、人生は単純ではありません。
「白と黒」、「善と悪」、「苦と楽」・・・、それらすべてが絶妙にバランスをとりあいながら、同時に存在する世界。
それが、人生の真実なのです。