
「こんなはずじゃなかったのに、
という考えは捨てなさい。
こんなはずなのだから。」
(ウェイン・W・ダイアー 心理学者)
「もっといい学校にいけたのに」
「もっといい仕事に就けたのに」
「もっといい旦那(妻)を見つけられた
のに」
こういったグチの最後には、
必ず次の言葉が続きます。
「こんなはずじゃなかった」
もしかしたら、もう少しいい学校に行けたかも
しれないし、別の仕事に就けたかもしれないし、
別の伴侶との人生も待っていたかもしれません。
しかし、よく考えてみてほしいのです。
その時のあなたにとって、
それがベストの選択だったのです。
あなたが精一杯頑張って、獲得できたのが
現在の人生なのだ、という事実を
まずはきちんと受容することです。
その事実を受容できた人には、
次の人生が待っているかもしれませんが、
「こんなはずじゃなかった」と考える人には、
どんな未来も待っていません。
なぜなら、何事も事実からしか出発できないからです。
「こんなはずじゃなかった」という幻想に
しがみついている限り、創り出される現実も
ニセモノであり、やがて狂気の世界へと
迷い込んでしまうのです。
若い時にこの言葉を知って、欲張りな自分を戒めるものだと思っていました。今の自分を受け止めて、見つめ直す意味もあるのだと改めて知りました。