
「努力こそが勝利への道。
そう考え続けてきましたが、
才能や運が占める比率が
高いと感じ始めました。
どれだけ努力しても
勝てない選手がいる。
なぜ自分はトップになることが
できたのか。
社会に対してどんな役割を
果たすべきなのか。
そんなことを考え始めました。」
(為末大 元陸上選手)
「努力は裏切らない」
という美しい言葉があります。
しかし、「すべての努力が裏切らない」
かと言えば、それはウソです。
たとえば、世の中には
死ぬほど勉強しているのに一向に成績が上がらない
受験生がごまんと存在します。
彼らに対して、「まだ努力が足りない」
「もっと頑張れ」と叱咤激励するのは
あまりに酷と言うものです。
正直なところ、彼らに欠けているのは、
努力ではなく才能です。
そもそも、努力は才能不足を補うための
特効薬ではありません。
生来の才能を、もっともっと光り輝かせるために
こそ努力するのです。
どんなに頑張っても「努力が報われない」と
感じているのなら、そこはあなたのいるべき
場所ではないのです。