君主論

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「人間というものはなかなか
やっかいな存在で、
親近感と敬意は、彼らの心中では
両立しがたい存在である。」

 

(塩野七生 作家)

                   

 

マキャベリは、「君主論」の中で
こう述べています。

「リーダーは、愛されるよりも
恐れられなければならない。
ただし、憎まれてはならない。」

人の心は移ろいやすく、損得や利害を前にしては、
時に愛する者を裏切ることさえあるのです。

しかし、敬意と畏怖でもってつながれた関係は
盤石であり、容易に壊れることはありません。

リーダーたる者、愛されることも大事ですが、
ナメられてしまっては一巻の終わりです。

なぜなら、指揮系統が崩れてしまっては、
もはや組織としての体をなさなくなってしまうからなのです。

「部下に嫌われたくない」「部下と仲良くしたい」
などと世迷言(よまいごと)をのたまう上司は、
即刻罷免されてしかるべしです。

ただし、マキャベリが言うように、
絶対に「憎まれ」てはいけません。

もしも戦争中だったら、「憎い」上官は
ドサクサに紛れて部下に背後から撃たれて終わりです。

民衆は、強圧的な独裁者にはどこまでも
牙を剥きますが、
英邁(えいまい)な君主の前には、
喜んで頭(こうべ)を垂れるのです。

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