苦しみは人を弱くする

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「苦しみが性格を高潔にする
というのはウソだ。
幸福は場合によってそうだが、
苦しみはたいてい人間を弱くし、
執念深くする。」

 

(サマセット・モーム 小説家)

 

もしも、苦しみが人を高潔にするというなら、
世の中は高潔な人たちで溢れかえっていること
でしょう。

しかし、残念ながら真実はその逆です。

苦しみは、人からジワジワと生命力を
奪い取っていきます。

日々の生活に追われているので、人に優しくする
心のゆとりもありません。

いつもどこかひがみっぽく、卑屈に世の中を
眺めています。

嫉妬深くなり、幸せそうにしている人を見ると、
無性に腹が立ってくるのです。

残念ながら、苦しみの渦中にある限り、
人は高潔にはなれません。

「衣食足りて礼節を知る」と言うように、
人は心身共に満たされて、初めて高潔さの何たるかを
知ることができるのです。

「清貧(せいひん)」という言葉を、
貧しき者が清く生きることであると
誤解してはいけません。

それは、功成り名遂げて、
物心共に満たされた者たちに
対する
「戒め」の言葉だからです。

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