薔薇の名前

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「誰もが芸術を理解しようと
する。
ならば、なぜ鳥の声を
理解しようとはしないのか。
人が、夜や花を、そして
自分を取り巻く全てのものを、
理解しようとしないで
愛せるのはなぜだろうか。
なぜか芸術に限って、
人は理解したがるのだ。」

 

(パブロ・ピカソ 芸術家)

 

「名前って何?薔薇と呼ばれる花を、
別の名前で呼んでも美しい香りに
変わりはないのに。」
と、
いみじくもシェイクスピアが語ったように、
花の名前をいくら覚えたところで、
その本質を理解したことにはなりません。

同様に、芸術作品を前にして
どんなに蘊蓄(うんちく)を並べ立て、
名前をつけてカテゴライズしてみた
ところで、作品の本質を理解したことには
ならないのです。

一杯のお茶をただ無心に味わうように、
芸術もただ理屈抜きに味わえばいいのです。

理屈をあれこれとこね回すのは、
批評家たちの仕事です。

森の奥から聞こえてくる鳥の声に
無心に耳を傾けるように、
芸術を味わうのに言葉はいりません。

ただあるがままに作品に浸りきりさえすれば、
それでいいのです。

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