最後は執念がものを言う

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「人生が果たして
運か努力かはともかく
として、
執念がけっこう
ものを言うのは確かな
ようです。」

 

(浅田次郎 吉川英治文学賞受賞者)

 

浅田次郎といえば、売れっ子として
数々の作品が映像化され、
第16代日本ペンクラブ会長を
務めたほどの大作家です。

ところが意外にもデビューの時期は遅く、
40歳を過ぎてからの遅咲きだったことを
ご存じでしょうか。

鳴かず飛ばずだった20年間は、
文学賞に応募するも落選を繰り返しながら、
小説家になる夢を叶えるため
いろんな仕事をしながら食いつなぐ日々。

できるだけ原稿を書く時間を
確保するために、

一滴も酒を飲まず畳の上に座って
1日に3時間は机に向かっていた
そうです。

作家にデビューしてから「蒼穹の昴」が売れ、
家を改築しようと家具を運び出していると、
奥様が畳を拭きながら涙をこぼしています。

何しろ毎日3時間座り続けてきたのです。

すると、だんだん畳が尻の形にへこんでくる。

それで少しずれてまた書く。

そうしているうちにできた無数の尻の跡が、
部屋中に点々と連なっているのです。

畳にできた尻跡をなでながら、
普段は気丈な奥様がずっと泣いていた
のだとか。

未来の大作家ですら、
プロの扉の前に立つために
これほどの執念が必要だった
のです。

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