
「人間は時として、
満たされるか満たされないか
わからない欲望のために、
一生を捧げてしまう。
その愚を笑う者は、
つまるところ、人生に対する
路傍の人に過ぎない。」
(芥川龍之介 小説家)
「匹夫もその志を奪うべからず」
という言葉があります。
たとえ、身分の低い平凡な男であっても、
その意志が固ければ何ものも
それを変えることはできない、
という意味です。
他人から見てどんなにくだらない夢に見えたとしても、
当の本人にとってはかけがえのない夢かもしれません。
それをとやかく言う資格は、誰にもありません。
それに、夢というものは人生のステージにおいて、
移り変わっていくものです。
子ども時代には子どもとしての夢があり、
大人には大人としての夢があるのです。
だから、他人の夢を見て、「つまらない」とか
「未熟だ」とか決めつけるのは、
自分の器の小ささをひけらかしているようなものです。
見果てぬ夢を追いかける人をバカにするのは、
それだけ退屈な人生を送っている証拠です。
自分の夢を叶えていく人は、よそ見をしないので
他人の動向が気にならないものです。