古き良き黄金時代

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黄金時代が現代であった
ためしはない。
いつだって黄金時代は、
その時代には気がつかず、
後になってはじめて、
「あの時は良かったな」
と分かるもの、
そういう意味なのだろう。
もしくは、まだ見ぬ未来にだけ
存在している、ということか
。」
 

 

(伊坂幸太郎 小説家)

                   

 

もしも、タイムマシンが発明されて、
誰もが自由に過去を探索できるようになったら、
いわゆる「黄金時代」は、
まやかしだったと人々は気づくことでしょう。

なぜなら、「黄金時代」とは、
美化された「過去の記憶」の代名詞
のことだからです。

つまり、「黄金時代」とは、
現実から逃避して過去に生きようとする人々の、
淡い願望が描き出した「幻影」に過ぎない
というわけです。

一時代を築きつつあるアスリートを評して、
「黄金時代」と形容することはあります。

しかし、それはあくまで第三者が思うことであって、
選手自身にはそんな自覚はありません。

向上心とガッツに溢れるアスリートは、
まだ見ぬ自身の「黄金時代」に思いを馳せながら、
日々精進しているからです。

本人が、「黄金時代」を自覚するようになるのは、
年老いて現役を退き過去の栄光を懐かしむようになる、
ずっとずっと後のことなのです。

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