
「人生で大切なことは、
他人の不幸を嘲笑うこと
ではなく、
自分が幸せになることだ。」
(千田琢哉 文筆家)
連日連夜、マスコミ各社がこぞって、
悲惨な事件や芸能人の不倫話や離婚ネタを
書き立てるのはなぜか。
それは、私たちの本能がそれを求めている
からに他なりません。
現に、「他人の不幸は蜜の味」
という言葉も存在し、最近では
「メシウマ」などと言うのが
トレンドのようです。
ただし、あまりに「不幸な人」を見ると、
逆に嗤えなくなり同情を禁じ得なくなるのも、
また事実です。
人の不幸に「蜜の味」を感じるのは、
自分よりもちょっと「幸せそうな人たち」が
不幸に陥ったときだけです。
つまり、「メシウマ」心理の根底には、
自分よりも「格上」の足を引っ張って
こき下ろしたいという「妬み」「そねみ」
の感情が渦巻いているのです。
他人の不幸を嘲笑っていれば、自分は何も努力しなくても、
束の間の喜びを味わっていられます。
しかし、それではいつまで経っても、
自分が「不幸」から抜け出すことはできません。
本当の「蜜の味」とは、自分が幸福になること
以外あり得ないのです。