
「労働なくしては、
人生はことごとく腐ってしまう。
だが、魂なき労働は、
人生を窒息死させてしまう。」
(アルベール・カミュ 小説家)
定年退職して人生をリタイアした人たちは、
決まってこう漏らします。
「仕事を辞めてから、世の中とつながっている
実感が無くなった。」と。
私たちは、仕事を辞めたら自由な時間が手に入って、
さぞかし楽しい人生が始まるだろうと夢想しがちです。
しかし、現実はそう単純でもないようです。
仕事を辞めることによって、
初めて気づかされることがあります。
それは、「人はただ生活のためだけに
仕事をしているのではない」という事実。
私たちは、仕事からお金以上の精神的な糧(かて)を
得ているのです。
仕事を通じて「世の中の役に立っている」
という実感は、自身のレゾンデートル(存在価値)
にかかわる重大事というわけです。
ただし、あくまでそれは仕事に「やりがい」を
感じている場合に限ります。
もしも、自分の仕事が「ブラック」だと
感じられるなら、サッサと転職するべきです。
やりがいの感じられない仕事をするほど、
人生の無駄遣いはないからです。