
「人間は、苦しめられて
打ち負かされるとき、
何かを学ぶチャンスを得る。」
(オグ・マンディーノ 小説家)
人間にとって、やることなすこと裏目に出る
不遇な時期や、逆境というのは自分を磨いて
くれる「砥石(といし)」のようなものです。
人は、この時期において、本当の謙虚さを身に付けます。
ボロボロになるまで打ちのめされれば、
どんなに傲慢な人間でも改心せざるを得ません。
換言すれば、この期に及んで「改心」
できないとしたら、二度と上がり目は
訪れないということです。
なぜなら、失意に打ちのめされた人間は、
スポンジのごとき吸収力で周りの人間に教えを
請うことができるからです。
一冊の本にも「眼光紙背(がんこうしはい)
に徹す」ほどの集中力で向き合い、
人生のヒントを見つけようとします。
だから、普段は見過ごしてしまうような「運命の言葉」
とも出会うことができるのです。
人生のどん底を味わう体験は確かに辛いし、
二度と味わいたくないと誰もが思うものです。
しかし、「挫折」するからこそ人は謙虚さを
取り戻すことができるし、貪欲に学ぶようになるのです。