独創性など存在しない

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「私は生涯で一度も、
独創的なメロディーを
創ったことがない。」

 

(モーツァルト ピアニスト

 

モーツァルトといえば、
作曲をした後の譜面に
まったく修正の跡が
認められなかった
という逸話が有名です。

依頼人から
「注文した楽曲はできたか」
と問われ、指先でこめかみをつついて
「この中にできている」
と答えたとか、答えなかったとか。

さてこうした逸話の真偽はともかくとして、
モーツァルトが音楽史に残る
偉大な天才の1人であることには
どなたも異論はないはずです。

そのモーツァルトにして、
「自分は独創的なメロディなど
創ったことがない」
と認めているのです。

こうしたことを包み隠すことなく、
おおっぴらに公言できるのは、
彼が真の天才としての矜持を
もっていたからに他なりません。

モーツァルトが天才たるゆえんは、
無から有を生み出す独創性に
あるのではありません。

偉大な先人たちの業績を踏まえ、
それを越える膨大な作品群を
この世に送り出すことのできた
創造性こそが、
神がモーツァルトに与えたもうた
希有な才能なのです。

そう考えると、独創性という言葉自体が
我々の錯覚以外の何ものでもないと
気づかされるはずです。

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