
「人間には不幸か、貧乏か、
病気が必要だ。
でないと、人間はすぐに
思い上がる。」
(ツルゲーネフ 小説家)
本当に賢い人は、成功することを怖れます。
まだ成功していないときは、人生の手綱を固く握り、
決して気を緩めません。
人は、成功に向かって努力し続ける限り、
失敗さえも糧にしながら、成長を続けることができるのです。
ところが、苦労に苦労を重ねて成功を収めた人ほど、
成功後に豹変します。
「これまで頑張ってきたんだから、
ちょっとくらいハメを外してもいいだろう」と、
自分へのたがが外れ始めると、破滅へのカウントダウン
が始まります。
それまで、自分に課した規律に従って
ストイックに生きてきた人が、
打って変わって自分に甘くなるのです。
そうなると、あとはお決まりの転落人生です。
賢い人は、成功が人を狂わせることを
よく知っており、自分もその例外ではない
と自覚しています。
だから、うまくいっているときほど、
逆に気を引き締めるのです。