中庸

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「物事には常に、裏と表の
解釈がある。
『急がば回れ』とも言い、
また『善は急げ』とも言う。
必要なのは、この場面では
『急がば回れ』の方法をとる
のか、あるいは『善は急げ』
という手を打ったらいいのか、
その場の状況において、
素早くどちらがいいかの判断を
することである。」

 

(鈴木健二 司会者)

 

孔子の説く「中庸」を教えるために作られた
「宥座の器(ゆうざのき)」と呼ばれる器が
あります。

空中につり下げられたその器は斜めに傾いており、
水を注いでいくとだんだん水平に近づいていきます。

しかし、水平な状態からさらに水を注ぎ続けると、
反対側に傾き水がこぼれてしまいます。

つまり、水がほどよく器に満たされた状態こそが
「中庸」であることを、この器は教えているのです。

たとえば、心に落ち着きがなく慎重さを欠く人に対しては、
『急がば回れ』という言葉は最高のアドバイスです。

しかし、逆にその人が慎重になり過ぎて行動をためらって
いるようなら、『善は急げ』と背中を押してあげるのが
親切です。

『急がば回れ』『善は急げ』

正反対に見えるこれらの言葉は、
心のアンバランスさを是正して人を
「中庸」に戻すために存在しているのです。

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