いやしのメッセージ

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「『頑張らなくてもいいよ』
『もう我慢しなくていいよ』
とは十分に頑張ってきた
人たちへの労りの言葉であり、
まだ頑張っていない人への
言葉がけではありません。」

 

(宮口幸治 心理学者)

 

最近自己啓発書の中などで、
「頑張ってはいけない」
「苦労は間違っている」
などの
メッセージを見かけるようになりました。

私自身も心からその通りだと首肯します。

ただしそのメッセージは、
一体誰に向けられたものなのかについて
よく吟味しなければなりません。

言うまでもなく、これは現在
「何事かを成し遂げようとして
頑張っている層」
「苦労に打ちひしがれながらも
それでも前を向いて歩いて行こうと
している層」の人たちに向けた
いやしのメッセージなのです。

スマホ片手にソファーで寝そべっている
モラトリアムの若者が、
上記のメッセージを読んで
「そっか、頑張らなくてもいいんだ」
と大あくびをしているとしたら、
彼らの人生は間違いなく終わります。

理想とする就職先からも門戸を閉ざされ、
理想とする結婚相手とのご縁も遠のき、
悲嘆と困窮の人生が幕を開けるのは必定です。

いやしのメッセージには、
人を退廃に堕落させる劇薬の側面も
あることを忘れてはなりません。

そもそも言葉の真意を読み解く、
「読解力」がなければ
いかなるメッセージも無効化して
しまうのです。

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