作品への愛

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「感動という、直接の共感には
結びつかなくても、
わけのわからない興奮でも
何でもいいから、
『また明日がんばってみようか』
と、どこかをそっとさせるような
力になってくれる作品を書きたい。」

 

(川上未映子 小説家)

 

作家にとって、自分の作品は子どものようなものです。

女性が子どもを孕(はら)んでこの世に
産み落とすように、作家も自らの魂に孕んだ
言葉を紡ぎ出します。

母親が我が子の行く末をいつまでも気にかけるように、
作家も自分の作品を愛してくれる人のもとに届くことを
心から祈っているのです。

もちろん、読者が10人いれば10人それぞれに
感じ方や考え方は違います。

100人中1人でも自分の作品の前で
立ち止まってくれる読者がいれば、
「御の字」なのです。

読者にとって「作品」との出会いが運命であると同時に、
作家にとっても「読者」との出会いはまさに奇跡です。

「士は己を知る者のために死す」という言葉が
あるように、作家は作品に愛情を感じてくれる
たった1人の読者のために、魂を削って言葉を
絞り出すのです。

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