
「悪い時が過ぎれば、
良い時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は、
必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、
静かに時の来るのを待つ。
春を待つ桜の姿と言えよう。
だが、何もせずに待つことは
僥倖を待つに等しい。
静かに春を待つ桜は、
一瞬の休みも無く力を
蓄えている。
蓄えられた力がなければ、
時が来ても事は成就しない
であろう。」
(松下幸之助 事業家)
人生において、何をやっても
うまくいかない時期のことを、
草木も枯れて花も咲かぬ冬になぞらえて、
「冬の時代」と呼びます。
捲土重来(けんどちょうらい)を期すためには、
この冬の時代をどう過ごすかにかかっている
といっても過言ではありません。
時節の訪れと共に、再び輝きを取り戻す人たちは、
冬の時代にコツコツと種まきに勤しみます。
凍える大地に向かって、じっくりと根を張ること
だけに専念するのです。
世の中の仕組みは、実にシンプルです。
粛々と種まきを続けてきた人には、
花々が咲き乱れる楽しい春の訪れとなります。
一方、何もしてこなかった人には、
花1つ咲かない寂しい春の訪れとなるのです。