
「神に頼るとはなんたることだ。
自らの力で自らを助けたまえ。」
(ベートーヴェン 音楽家)
ベートーヴェンが、ピアノ奏者のモシェレスから
受け取った楽譜には、こう書かれていました。
「神の助けによって、
つつがなく演奏が終わりますように。」
そのあと、すぐにベートーヴェンもペンで
こう書き加えました。
「神に頼るとはなんたることだ。
自らの力で自らを助けたまえ。」
かの剣聖宮本武蔵も言い遺しています。
「神仏は尊べど、これを頼まず。」と。
神は、困っている人を助けたりはしません。
困っているさなかでも、独立独歩の姿勢で
人生を切り拓こうとする勇者を助けるのです。
「神頼み」に逃げようとする甘えん坊に対して、
現実は厳しい顔しか見せません。
しかし、「神頼み」を忘れて、ひたすら没頭する
健気な人間を放っておけるほど、
神様は情け知らずではないのです。
「やりきった」「ここで負けても悔いなし」と
清々しい笑みを浮かべた挑戦者の背中に、
神風が吹くのです。