
「怒るという行為は、
誰かに投げつけるために
直火にかけた石を握るような
ものです。
火傷をするのは自分…。
大火傷を負う前に、
その石を捨てることが
肝要なのです。」
(大村あつし 小説家)
大人のケンカでは、先に冷静さを
失った方が負けです。
怒鳴りつけたり、物を投げたりするのは
もっての外。
激高して暴力に訴えようものなら、
社会的な信用も失ってしまいます。
相手に怒りをぶつけた「その瞬間」は、
ひょっとしたらスカッとするかもしれません。
しかし、その数秒後には、何とも言えない
悔恨(かいこん)の情が押し寄せてくるのです。
他人に怒りをぶつけたら、最終的に傷つくのは
自分自身なのです。
リスクは、それだけではありません。
あなたが誰かに拳を振り上げる様子は、
周りの誰かが見ています。
次は、その人たちが敵方に回る可能性が出てくる
のです。
もしかしたら、あなたの味方だった人が
愛想を尽かすかもしれません。
怒りにまかせて行動すると、せっかく築いた人脈が
次々とぎれていくのです。