善悪の観念

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「最初から悪い人はいない。
普通の人が、立場が変わったり、
いろいろプレッシャーが
かかったりすることで、
ある日突然、普通ではないことを
しでかしてしまうんです。
その人がその一線を越えてしまった
のはなぜか。
そこの部分をしっかり解き明かして
いかないと、読者に共感して
もらえない。」

 

(池井戸潤 小説家)

 

世の中に、善人と悪人がそれぞれ存在している
わけではありません。

ある場面では善人の役回りを演じていた人が、
時と場所を変えると悪人になっていることがあります。

つまり、善悪の基準というのは、
「絶対的」で「客観的」なものではない、
ということです。

善悪の判断は、「相対的」で「主観的」な
その時代の空気感や人々の好き嫌いによって
決定されるのです。

たとえば、戦国時代における「善」は、
現代においては「悪」と判断されてしまう
かもしれません。

逆に、現代において「善」とされていることが、
後世の人間からは「悪」とみなされることも
あり得るのです。

善悪なんて、所詮その程度のものなのです。

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