
「優れた人が優れているのは、
失敗を通して叡智にたどり着いた
からである。
成功から学ぶものなどたかが
知れている。」
(ウィリアム・サローヤン 小説家)
「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」という
言葉があります。
勝利には「偶然」の要素が入り込む隙が
あるが、敗北には必ずその理由があり
「必然」である、ということです。
勝負事において、必ずしも強者が弱者に勝つとは
限りません。
「予期せぬ偶然」で強者が自滅して、
勝利が転がり込んでくることだってある
のです。
その意味で、「勝ちに不思議の勝ちはある」
と言えます。
しかし、下馬評ではどんなに強者と目されていたとしても、
一度勝負に負けてしまえば弱者の立場に転落します。
つまり、「たまたま負けたのではなく、
弱かったから負けた」ということです。
その意味で、「負けに不思議の負けはない」
のです。
優れた人は、勝ち続けているから
優れているのではありません。
敗因を1つ1つ分析して、
負けない工夫をしているから
優れた人になれたのです。