
「勝負は時の運という。
だが、リーダーとは運を
呼び込むための手立てを練る者
を言うのだ。」
(森祇昌 元プロ野球選手)
「運が良い男」という理由だけで、
日露戦争時における連合艦隊司令長官に推挙されたのが、
かの東郷平八郎です。
戦争という「生きるか死ぬか」の非常時において、
「運の良さ」が最も評価の対象となったことを、
大変興味深く思います。
それだけ、リーダーの「運の良し悪し」が、
組織の浮沈を左右するということに他なりません。
どんなに頭脳明晰で、行動力や指導力に優れていた
としても、肝心要の「運」に見放されてしまったら、
何もかもが「裏目」に出てしまうのです。
「勝負の世界」に生きる人たちは、
とりわけ「運」の存在に敏感です。
人知を越えた「目に見えない力」によって、
勝敗が左右されることなど、ザラにあるからです。
どんなに優秀だとしても、所詮人間は「運」と戦っても勝てません。
私たちにできるのは、「運」を呼び込むために粛々と準備を重ねることだけ。
「運も実力のうち」とは、そういうことです。