天翔(あまかけ)る龍

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「男子は生ある限り、
理想を持ち、理想に
一歩でも近づくべく
坂を登るべきである。

 

(坂本龍馬 志士)

 

理想のない人生など、
生きるに値するでしょうか。

理想を持たずに生きるには、
一生はあまりにも長すぎます。

しかし、理想を追い求めて生きる者にとって、
人生は夢のように短く過ぎてしまうものかも
しれません。

「夜と霧」を著したヴィクトール・フランクルが、
収容所の中で見たものは壮絶でした。

強制的にすべてを奪われる中、
ある者は退廃的に闇の中に埋没し、
また、ある者は闇の中に光を見出して
輝きを失わずに生きていく。

フランクルが、極限状態の中で発見したのは、
「人間は、自分の存在価値を確信している
ときには、どんな飢餓や拷問にも耐えていける」
という真実でした。

ひるがえって、今の日本には飢餓も拷問もありません。

理想がなくてもつつがなく生きていける代わりに、
人々は尊厳をどこかに置き忘れしまったかのようです。

天翔(あまかけ)る龍となった龍馬は、後世の私たちに
「人としての尊厳を忘れるな」と言い残したかった
に違いありません。

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