
「人間の目は、失敗したとき
初めて開く。」
(アントン・チェーホフ 劇作家)
やることなすこと全てがうまくいくようになると、
人はだんだん横着になります。
自分に都合の悪いことから目を背け、自分を甘やかすように
なるのです。
周囲からの忠告に耳をふさぐようになったら、致命的。
あとは、転落の運命が待っています。
味方だと信じていた人たちが蜘蛛の子を散らすように
去っていき、手のひらを返すような冷たい仕打ちの数々。
一度、傲慢になった人間というのは、ここまで落ちぶれてみないと
目が覚めないものです。
冷や水を浴びせかけられて、ようやく夢から冷めるのです。
地獄の底で孤独を経験して、本当の意味で「素直」になれます。
それまでの実績やプライドをかなぐり捨てて、
虚心坦懐に耳を傾けるからこそ、
周りもいろんなことを教えてくれるし、
それを吸収して血肉にしていくことができるのです。