
「一番やってはいけないことは、
この人はこんな感じだろうと
侮ることです。
それでは、発見がなくなって
しまう。
たとえば、官僚や政治家を批判する
のは簡単です。
でも、いざ会ってみるとみんなすごい。
世論にコテンパンにされている
あの人やあの人にも、
人を惚れ惚れさせるオーラがある。」
(阿川佐和子 小説家)
人間というのは、多面的にできています。
「多重人格」というほどではないにしろ、
1つのパーソナルには様々な側面を含んでいます。
だから、一面だけで人を見て「この程度か」と
高をくくってしまうのは、大変愚かしいことです。
また、世間の悪評を鵜呑(うの)みにして、
食わず嫌いで会おうともしないのも非常に
もったいない。
なぜなら、世間から叩かれている人には、
たいてい熱烈なファンも存在しており、
魅力的な人物が多いからです。
ともあれ、相手に対する判断を下すのは、
実際に会ってみてからでも遅くはありません。
世評通りの人物だとすればそのまま距離を置けば
いいし、予想に反してすごい人物だと分かれば、
それはそれで儲けものだからです。