
「人間は、たとえ相手が
自分の一番関心のある目標に
導いてくれる指導者であっても、
自分の気持ちを理解してくれない
者にはついていかない。」
(エイブラハム・リンカーン 米・元大統領)
中国の古い言葉に、
「士は己を知る者のために死す」
とあるように、人は自分のことを
理解してくれる者のためには、
命を投げ出すことさえもいとわない
時があります。
しかし、本当に大事なのは
「相手のことを理解する」
ことではありません。
こちらがいくら理解しているつもりでも、
それが相手に伝わらなければ、
「理解していないのと同じ」と
見なされてしまうのです。
大事なのは、たとえウソでもいいから、
「あなたのことを理解していますよ」
という姿勢が相手に伝わることです。
そもそも、この地上に暮らす人間同士が、
100%分かり合えることなどあり得ません。
たとえ、相手の70%の部分は理解できないとしても、
たとえ30%でも「理解しようと努めている」
ことが相手に伝われば、十分です。
大事なのは、相手と100%理解し合うこと
ではありません。
たとえ、1%でも相手に歩み寄ろうとする
姿勢があるかどうか、ということに尽きるのです。