男の条件

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「その一、断じて小手先の
作品を描くなかれ。
おのれの血のすべてを
インクにせよ。
その二、かりそめにも
花の人気を追うなかれ。
土をおこして根をこやすべし。
その三、いくばくかの地位を
得ても、未練を持つなかれ。
嵐と平和あれば、嵐を選ぶべし。
その四、いかなるときも負けて
泣くなかれ。
負けて研究し、勝利を生む
母とすべし。
その五、以上を守り抜いても、
自分のみ正しいと思い上がる
なかれ。
自分以外、すべて師とせよ。」

 

(梶原一騎 小説家)

 

「あしたのジョー」「巨人の星」などの
原作者として「男の世界」を描き、
一世を風靡(ふうび)したのが梶原一騎
です。

これは、氏の「男の条件」という作品の中に
登場するセリフです。

本作は、当時の児童漫画において
タブーとされてきた「漫画家の世界」をテーマに
描かれています。

それまで確立してきた「スポ根もの」とは
あえて一線を画し、切磋琢磨する漫画家の姿を通して、
「男の世界」を描きあげようとしたのです。

それは、彼自身の「仕事哲学」を作品として
読者に突きつけるという挑戦的な試み
であった
と言えます。

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