
「辛くて辛くてどうしようも
ないときに、救いの手を
さしのべてくれる書物に出会い、
吸い込まれるようにして読み切り、
そこから光明を見いだした経験を
持つ人は、読書に楽しみ以上の
何かを求めるようになる。
そうなると、読書は人生、
経営の道標になってくる。」
(米山稔 ヨネックス創業者)
「涙と共にパンを食べた者でなければ、
本当の人生の味はわからない」とは、
ゲーテの言葉です。
同じく、「涙と共に本を読んだ者でなければ、
本当の人生の味わいもわからない」のです。
なぜなら、辛くて辛くてどうしようもない時に
「藁をもつかむ」ような思いで手にする
1冊こそが、「運命の本」だからです。
本から知恵を授かれる人とそうでない人の違いは、
「読解力」の差ではありません。
両者の違いを分けるのは、ひとえに「必死さ」だけです。
人間は基本的に怠け者なので、ギリギリまで追い込まれないと、
なかなか本気になれません。
極限まで感性が研ぎ澄まされるからこそ、
神様が行間にちりばめた人生のヒントにも
気づくことができるのです。
逆に、安穏と暮らしている人にとって、
読書はただの暇つぶしの娯楽でしかありません。