韓信の股くぐり

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「大事を成し遂げようとする
者は、本筋以外のことは
すべて荒立てず、
なるべく穏便にすますように
せよ。」

 

(徳川家康 征夷大将軍)

 

中国に、「韓信の股くぐり」という言葉が
あります。

韓信は、漢の高祖劉邦に仕え、
「国士無双」の名をほしいままにした
名将です。

劉邦が、希代の英雄である項羽に勝利することが
できたのは、多くの有能な部下を配下に従えて
使いこなしたからです。

中でも、とりわけ軍功があったのが韓信です。

韓信をご存じない方でも、「背水の陣」という言葉は
聞いたことがあるはずです。

まさに、その言葉の語源となった天才将軍こそ、
この韓信というわけです。

「韓信の股くぐり」という不名誉な言葉は、
彼がまだ世に出る前の名も無く貧しき頃の
逸話に基づきます。

あるとき、長剣を背負っていた韓信に、
街のチンピラがからんできます。

「度胸があるならその剣を抜いて勝負しろ。
それがイヤなら俺の股をくぐれ。

あろうことか、韓信は剣をスルスルと外すと、
しゃがみ込んでチンピラの股をくぐりました。

大志を抱いていた韓信は、
こんなつまらない喧嘩で命を落とすわけには
いかなかったのです。

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