
「恐怖は味方でもあり、
敵でもある。
恐怖はイヤなものだが、
役にも立ってくれる。
恐怖を恥ずかしいと思わずに、
受け入れよう。
恐怖を感じなければ、
勇敢になることもできない。
勇気とは、恐怖に立ち向かう
ことだからだ。」
(ゲーリー・スペンス 弁護士)
「怖れ知らず」という言葉を、
「勇敢である」という意味の褒め言葉
であると勘違いしてはいけません。
怖れを知らぬ者は、手に負えない強敵に出会うと、
為す術も無く叩きつぶされ再起不能にされます。
むしろ、賢く生き残るためには「臆病」
であるべきです。
しかし、臆病なだけではただ萎縮してしまうだけで、
何事も為すこと無く人生の幕を閉じてしまいます。
本当の勇敢さとは、臆病な人間が恐怖を
真正面から受容し、それでも前に進もうと
決意することです。
普通の人なら尻込みするほどの恐怖に、
それでも立ち向かおうとするからこそ、
勇気が磨かれていくのです。
アタマが弱い猪武者がイチかバチかで
猪突猛進するのはだたの「蛮勇」であって、
真の勇気とは似て非なるものです。